依頼者からの借金体験記

自己破産体験記

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次の相談までに、いろいろ考えましたが、二人で自己破産をすることにしました。そして、先生に自己破産の旨を伝えると、書類をいろいろ書かなくては駄目だと。そして書類を色々そろえるためのアドバイスを受けました。書類をそろえるのも大変でしたし、書く内容もよくわからない部分がありましたが、先生のおかげで何とか出来上がりました。多分一人だったら無理だったと思います。そして一ヵ月後、ちかくの地方裁判所へ行きました。申し立てをするためです。申し立ては裁判所内で、裁判所の方、司法書士の先生と三人で行われました。裁判所なんて、TVの中だけの世界だったのに・・・中に入るだけで心臓が痛くなるような思いでしたが、先生が、待合室の間にも「大丈夫だから、聞かれたことに正直に答えるだけでいいからね」と励ましてくれました。書類の不備や、自己破産する条件は満たしているかなどを、細部までチェックされるそうですが、ほとんどのやり取りは司法書士さんが代行してくださり、私は、ほとんど座っていただけでした。申し立ては無事に受理されました。何週間かたってから、もう一度裁判所に。今度は『破産審尋』とやら。小さな白い個室へ通され座りました。裁判官から借金ができた理由や、自己破産までに至った経緯などを聞かれました。15分ほどで終了しました。裁判所の方は、わたしに言い聞かせるように言いました「これから自己破産となりますが、今後生活を再生できるように頑張ってください」と。「官報にのると闇金のたちの悪い連中が目をつける。惑わされないように」との注意も。裁判所の自動ドアをくぐった時に先生に握手をしていただきました。涙声で「ありがとうございました」と言う私に先生は「まだ。免責まで。」と笑ってくださいました。

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