依頼者からの借金体験記

法律の「ど素人主婦」でも過払い金の返還に成功できる!

専門家のヘルプでさらにパワーアップ

いろいろな判例を見たり、話を聞いているうちに特に女性が借金に陥るパターンも
明確になってきました。

おそらくわたしの利用しているある業者だと、任意整理でも解決しないであろうという
見解でしたので、順番的には専門家にお話をしてよかったのかと思っています。

まず、消費者金融のターゲットは、夫にばれずに借金したい・・・・・という
女性を取り込むことが容易であるということもわかったのです。


わたしをはじめ、どうにか家族にばれないようにかりようという人は、ばれるぐらいなら
何が何でも返済しようとしますので、サラ金にとっては優良顧客だということが専門家の方の説明を通してもよくわかりました。
消費者金融は、一つの大きな社会問題です。サラ金に追われ一家離散になった家庭も多くあります。サラ金まで手を出さなくとも一家が貧乏のどん底で苦しんでいる家庭も多くあります。

うちは子供はいませんが、サラ金家庭は子供を大学へやることもできません。
子供が合格確実と言われていても中学・高校と落ちることが多いです。
当然、家庭での雰囲気や、やりくりが子供の精神にも影響するのでしょう。

家庭はいつも貧しい食事しかできません。そんな家庭はボロで狭い家にしか住めません。当然以前のうちの家庭を含め、そのような悪循環の家庭は常に喧嘩が絶えません。

健康に支障があっても医療費すらだせないことになります。またわたしも一時は不思議にも精神的な病(うつ病や統合失調症など)に冒されそうになりました。いいえ、
成っていたことに気が付かなかったのかもしれません。

当然、サラ金で生活保護になることが多いのも事実です。
うちも家のローンをやめて、売ってもっと安いところに引っ越そうという話にもなりましたが、今の不況の中なかなか売れないことと、ローンや家賃が発生した場合
二重の支払いになってしまうため、何とか頑張って様子を見ていくことにしたのでした。

わたしは、借金の返済に充てるために朝3時から新聞配達、昼間はパート、夜はスナックで働いていたこともありました。(勿論主人にばれてから、訴訟前のことです)

ですが、しばらくして身体を壊してしまいました。

そこまでやっても借金は半分も減りませんでした。


毎日ATMの残高を確認するたびに、どうして減らないんだろうと疑問に思っていました。

過払い金や、調停、自己破産、民事再生、任意整理、個人再生を知り、なんとか
弁護士や裁判所を通さずに回収できれば・・・・と思っていましたが、
やっぱり相手が相手なので、たまたま1社目の回収ができたときには、
これはラッキーだと思って、このまま次の訴訟もできるような気はしてきたのですが
さらに確実にするため、思い切って専門家に
相談していくことに決めたのでした。

*個人再生は住宅ローンを除いた一般負債(借金)を3年間で返済する計画を立て、この計画案が裁判所に認められれば、残りの債務が「免除」になる手続です。 定期的に、将来にわたって継続的な収入がある人なら利用できます。

*自己破産とは、生活必需品などを除いた大半の財産を換金して返済にあてる代わりに、残こりの借金については責任を免除(免責)してもらう手続です。

その前までは、毎月苦しみながら、15万円の支払いをしていましたが、
住民票も移動できないまま、今の土地に毎日「ビクビク」しながら暮らしていました。

最終手段として、『自己破産』も考え、以前に市役所の無料相談に行ったら、
弁護士さんを紹介され、50万円前後の着手金が必要と言われ、
車も乗ってはいけない、保険も解約しなさい、と言われ、
目の前が真っ暗になったことも覚えています。

保険は解約しても返戻金が無い年月ですし、
「無料相談」コーナーの担当者のアドバイスで、自分で出来る解決法を教えてもらい、破産するにも最低のお金は必要でしたので、最終的には法の力をかりるにしても
自分たちにベストな方法を選べばいいと思えるようになっていました。


訴訟の準備期間中も、
督促の電話、家財道具はいつか取られるだろうという不安もありましたが
専門家の方から、古いテレビや冷蔵庫は誰も欲しがらない、と説明されて安心して、枕を高くしてぐっすり寝ながら取り組めるようになっていました。

ところが、大手の一社だけがしつこく、実家の80歳の母親に訴訟中も
毎日電話をしてきて、母親の方がノイローゼになってしまいました。

そのことを専門家に相談したら、それは貸し金業法違反にあたると言って、専属の弁護士さんから、業社に連絡をしてくれて、『申し訳なかった』と謝罪があったそうです。

女性の多くは何かふとしたことに使うためのお金(自由になるお金を持っていない
主婦の方も多いので)や、若い子ですと、買い物などに散財してしまうことも
多いようです。自分を含めた様々なパターンがあることも学びました。
安定した収入、相応な収入もないのに、無理なクレジットローンを組んだり、
時にはサラ金にまで手を出して、エルメスのバックやシャネルの靴を買い漁るようなショッピング依存、ブランド依存症の女性も少なくない世の中のようです。
女性に限らず、収入に見合わないブランド物を買い漁る女性もいますが、収入に見合わない高級車を乗り回す男性も少なからずいます。
収入に見合わない飲み方(キャバクラやクラブ・・・)をする男性も結構いらっしゃいます。本当の浪費癖というのは、見栄っ張りな方に多く見受けられると思っていましたがわたしのように心の隙間に付け込まれて、借金地獄に陥る場合もあるのだと痛感しました。そのほか、知人女性では「ホストクラブ」にはまって借金地獄になったという方もいました。
うまくいうと、借金グセになってしまう女性も多いようです。
最近は女性でもパチンコやギャンブルにはまる方もおられます。
専門家の方に聞いたお話の中の女性(20代)には、
定職についておらず、結婚願望は全くなく、実家に引きこもっている。時々フラッと「仕事行ってくる」「出張で遠方に行く」といって、いなくなり、親は仕事を見つけたかと安心するが、決まってその間にローン会社やサラ金・カード会社から数十万円の督促電話がくる。その間どこに行っているのか、全くわからない、でもまた帰ってくる。
その都度、母親はサラ金に、年金やパートで働いた賃金で支払ってしまう。
固定資産税も滞っているほど貧乏な生活を送っているにもかかわらず、「これで最後」と思いつつ、何度も支払ってしまう。
何に使っているのかを問いただすと、ものすごい勢いで狂乱し、「病院代!」「私は病気なので働けない!」これといった病気もなく病院に行った事実は全くない、といいます。親は逆に精神病院に連れていきたいくらいらしいのですが、「おまえのせいだ!死んでやる!」などと近所中に聞こえるものすごい狂乱が始まり、収拾がつかない。
父親は、家にいつもいるのだが、全くこの事実について触れようとせず、「なんとか父親から言って」というと、妻や娘に暴力をふるいだすため、何もいえない状態が何年も続いていると言い、この行動も家庭環境からきているものと思われる。
先日もいきなり蒸発し、捜索願を出したところ、数日後に交番にお金を借りに行ったところで見つかり、親が保護しに行っているといいます。
この借金グセを治すには家族の協力と、任意整理をまず勧めたと言い、今その整理をつけている最中だということで、年齢にかかわらずいろいろなパターンがあるのだな・・・と感じながら書類の準備をしていたことを思い出します。
家族が一緒に頑張っていることで娘さんの状態も少し安定しており、メンタルクリニックにも行かせられそうだということも言っていました。
わたしもそうですが、やっぱり一人ではなく、家族や周りの人、専門家の人などの
バックアップがあることで、道は必ず開けていくということを確信した話として
良く記憶に残った一例でした。

訴訟の話に戻りますが、1社だけが納得いくことにならず、
控訴で最高裁までのぼったものの、最高裁が上告を受理したのち、

ついに3年目ですべての裁判に勝訴して、380万以上の過払い金を返還することになったのでした。

依頼者からの借金体験記トップへ

ページの一番上へ