依頼者からの借金体験記

30代女性の1000万借金ストーリー

支払いに追われる日々

仕入れをしているメーカーには、多少遅れたり、日にちをずらしてもらったりすることはあっても、キチンと返済し続けないと商品を卸してもらえなくなる、との思いから、支払う優先順位はまず1番目にしていました。

次の順番は、利子の高い金融業者、また貸してくれるかもしれない銀行や金融公庫は3番目、そしていったん借りてしまったら後は返すだけだから、多少遅れてもいいと思っていたカードローンの返済を最終順位に決めていました。

でもそうは言っても、遅れれば催促の電話がかかってくるし、売り上げはお給料と違って、「確実に●●日にいくら入る」というものでもありません。雨天が続けば売り上げの低い日が続きますし、「●●日には入金します」と約束しても、売り上げが足りずに「あと3日待ってください」などと連絡しなければならない日も多く出てきました。

本来なら次の仕入れについて考えなければならない時間のほとんどが、メーカーや金融機関との支払い交渉に費やされ、疲れ果てる日が多くなってきたのです。

その時点で借金を増やす前にお店を閉めてしまえばよかったのかもしれません。そういった選択肢も何度も頭をかすめました。でも30代半ばにさしかかった自分は、キャリアといったらお店の経営が半分の年数を占めています。ここでお店をやめてどうするのか、もう一度就職するにしても仕事はあるのか、今後の自分に対しても不安がいっぱいで、すぐに行動に移すことはできません。まして、返済に追われている間は、新しいことを前向きに考える余裕はまったくありませんでした。

今や毎月10万円以上の借金を返済している身です。OLに戻ってもそんな金額返し続けられないことは目に見えています。とりあえず借金をきちんと返し終わるまでは、なんとかお店を続けよう、とにかく売れる商品を見つけて立て直してから考えよう、とまた、支払い交渉が続く毎日に引きずられるように戻って行きました。

ネットで銀行の融資は支払い方法が変更できる、という記事を見つけ、何度も足を運んで、支払い回数を増やし月々の返済額を減らしてもらったのもこの頃です。

銀行系のカードローンとはいえ、あまり遅れるとヤクザまがいの取り立てにあうという記事も読み、次に入金しなければならないのはどこか、毎日頭を悩ませる日々が続いていました。だんだん、とりあえず期限までに返済し、翌日にまた借りて別の返済に回すといった自転車操業に陥っていきました。

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