依頼者からの借金体験記

債務整理の甘いワナ

債務整理を振り返って

シン・イストワール法律事務所に任意整理を委任してから半年、債権者との和解が終了したとの連絡が入りました。
すべてが終わったとの知らせを聞くや、私は受話器を耳に当てたまま、その場にへたり込んでしまいました。やっと、この借金生活から脱却できたのです。
わたしの返済プランは任意整理の見直しと、過払い金の返還による残債の一括返済でした。債務整理にあたっては、債権者との交渉をはじめ、手続きのほとんどをシン・イストワール法律事務所が行ってくれたため、その間、わたしは自分の仕事に集中できました。督促もぴたりと止み、日々の生活は平穏の一言。ですが、何も起こらないと言うのは逆に不安をかきたてるものです。わたしは何度かシン・イストワール法律事務所に連絡を入れて進捗を尋ね、そのたびに現在の状況を事細かに伝えていただいては安堵の吐息をついたものでした。

債務整理が終了してからと言うもの、目に見えて生活が変わりました。多重債務から脱却したと言う心境の変化もさることながら、経済的・時間的な余裕ができたことが大きな要因だと思います。
 債務整理によって変わったこと。それは何よりもはじめに、借金のことをこれ以上考えずに済むようになったことが挙げられます。今までは寝てもさめても多重債務の返済のことしか頭になかったため、債務整理が終わったその瞬間、急に頭の中が軽くなったような感じになりました。
現実面では多重債務の頃と較べて格段に生活の質が上がりました。妻をきちんと病院に通わせられるようになったこと。子供の学費に頭を痛めなくなったこと。家賃・水道・光熱費もちゃんと支払えるようになったことや、それに、小さなことかもしれませんが、毎日の献立が以前より遥かによくなったことも、わたしにとっては嬉しいできごとです。自分はもちろん、妻や子供に栄養のある食事が出せるようになり、心底ほっとしています。
もちろん、デメリットも生じました。これから5年間はたとえ何があっても借金はできません。住宅や教育ローン・クレジットの申請も不可能です。しかし、銀行での預金や振込ができないわけではなく、また公的記録として社会的な瑕疵を負ったわけでもありません。普段の生活とほとんど変わりない日々を送っているのが実情です。

 今日は我が家に業務用の工作機械が届きました。町工場時代の友人が、工場で遊んでいるものを安価で貸してくれたのです。僅かですが、仕事まで持ってきてくれました。
「今はもう、手ざわりでミクロン単位の凹凸がわかる職人は少ないね。信頼して仕事をまかせられる人はなかなかいないんだよ」
 電話でそう話す友人に、わたしは相槌を返しながら、いつしか、シン・イストワール法律事務所のことを思い出していました。
以前、シン・イストワール法律事務所を訪れたあの日、わたしは担当者に尋ねたのです。
「どうして取立屋が来たあのとき、口頭の約束だけで、わたしを助けてくれたのですか」
 すると、担当者は静かな口調でこう応じたのでした。
「債務整理の目的とは、突き詰めればお客様を救うこと。そして、救うためにはスキルがいります。お客様を救いたいと言うモラル、お客様を救うためのスキル。この2つがあってはじめて、お客様は当社を信頼してくださる。この事務所は、本当に真剣に債務整理をしてくれるのだなと思ってくださる。そう考えているからです」
 スキルとモラルが一体になったもの。それが信頼。
紆余曲折はあったけれど、信頼できる債務整理事務所に出会うことができて、わたしは本当によかったと思っております。

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