2012年1月の知らなきゃ損する債務整理関連ニュース

2012/01/18武富士、Jトラストが新スポンサーに 韓国消費者金融大手が撤退

会社更生手続き中の消費者金融大手の武富士は2011年12月28日、中堅ノンバンクのJトラストとスポンサー契約を締結したと発表した。これまで、武富士は韓国消費者金融大手のA&Pファイナンシャルとスポンサー契約を結んでいたが、資金繰りが悪化して支援が困難になったため、同社との契約を解除。新たなスポンサー探しが急務になっていた。

武富士の負債総額は約1兆5000億円で、そのうち過払い金の返還請求金額が約1兆4000億円にのぼる。

2012/01/18三井住友銀行、プロミスのTOB成立 来春、完全子会社化へ

三井住友フィナンシャルグループ(FG)の三井住友銀行は、グループ傘下の消費者金融大手、プロミスに対する株式公開買い付け(TOB)が成立したと、2011年12月1日に発表した。

これにより、三井住友銀行が保有するプロミスの株式は議決権ベースでこれまでの22.02%から93.81%に上昇する。また今後、プロミスが実施する約1200億円の第三者割当増資を、三井住友FGが引き受ける。

プロミスは2012年4月をめどに完全子会社化され、東京証券取引所第1部を上場廃止になる見込み。背景には、プロミスの経営を圧迫していた「過払い利息」問題がようやく落ち着いてきたことがある。個人向けの融資に注力する。

2012/01/18武富士、会社分割1か月延期 全社員の8割退職も

2010年9月に経営破たんした消費者金融の武富士は、2011年12月1日に予定していた会社分割を12月31日まで延期する。具体的な実施日は今後決める。

武富士は11年10月末に更生計画の認可を得た。12月1日付で会社を新旧2社に分割し、スポンサーである韓国の消費者金融大手A&Pファイナンシャルが「新会社」を買収して武富士ブランドを引き継ぎ融資事業を再開し、「旧会社」が債権者への支払業務にあたる予定だった。

12月1日付の日本経済新聞電子版などの報道によると、延期は同社のスポンサーに決まった韓国の消費者金融大手のA&Pファイナンシャルが、韓国での貸し付けを巡り当局から行政処分を受ける可能性があるためとされる。

また、武富士に在籍していた1600人(11年3月末時点)の社員のうち、8割にあたる1300人が11月30日付で退職することがわかった。会社の先行きに不透明感が強いことから希望退職者が相次ぎ、想定していた人員削減の規模を上回ったようだ。


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