2010年8月の知らなきゃ損する債務整理関連ニュース

2010/08/25中小企業向け緊急融資、2100億円が「貸し倒れ」

政府がリーマン・ショック後の2008年10月に、景気対策として中小企業の資金繰り支援を狙いに導入した「緊急保証制度」による融資のうち、2131億円(10年6月末時点)は信用保証協会が債務を肩代わりしていることがわかった。

緊急保証制度は、1社あたり2億8000万円を上限に、全国の信用保証協会が銀行や信用金庫などの行う中小企業向け融資を100%保証する制度で、融資先が経営破たんすると信用保証協会が全額肩代わり(代位弁済)することになっている。

中小企業庁は、「(2100億円の)全額が焦げ付いたわけではない」と話すが、緊急保証制度の保証承諾実績(融資総額)は20兆7000億円で、そのうちの1.03%がすでに代位弁済に充てられたことになる。

緊急保証制度は、元本の返済を猶予する据え置き期間を最長2年まで認めている。11月にはその据え置き期間が終わることから、今後、貸し倒れが増えることが懸念されている。

2010/08/23プロミス 無担保事業者ローンで収益拡大狙う

三井住友フィナンシャルグループ系列の消費者金融会社、プロミスは2010年9月1日から、個人事業主向けの無担保カードローン「自営者カードローン」の取り扱いを開始する。

同社はこれまで、個人事業主に対しても個人向け無担保ローン(フリーキャッシング)で対応してきた。10年6月にはじまった総量規制の導入以降は、融資審査の際に、事業性審査(審査書類の提出、事業計画書の作成など)を行ったうえで、総量規制の例外貸付として契約してきた。これをフリーキャッシングと分けて、事業者ローンであることを明確にすることで、より多くの個人事業主に利用してもらう。

事業者向け貸し出しは総量規制の対象外となるため、新商品の投入で収益の拡大を図る。「自営者ローン」は、融資限度額が300万円。金利は年7.9〜17.8%。資金使途は自由。

2010/08/17長期金利0.920%に低下 7年ぶりの水準

長期金利がまた低下(国債価格は上昇)した。2010年8月17日午前の債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りが一時、前日比0.025%低い0.920%に低下した。新発債としては2003年8月以来、7年ぶりの低水準になった。その後、0.940%まで戻している。

16日に発表された10年4‐6月期の国内総生産(GDP)の実質成長率が市場の予測よりも悪かったことから景気の先行き不安が広がり、株価が下落。国債へと資金が流れている。

2010/08/ 4長期金利 一時7年ぶりに1%割れ

2010年8月4日の債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが前日に比べて0.025%低下して、一時0.995%を付けた。1%の大台を割り込む水準は、03年8月14日以来、7年ぶりのこと。米国景気の不安定さが強まるなかで、国内景気の先行きも不透明なことから、銀行などが安全資産とされる国債を買っている。

長期金利が低下すると、銀行の住宅ローンや企業への新規の貸出金利の低下につながる。住宅金融支援機構の長期・固定型住宅ローン「フラット35」は3日に、8月の適用金利を発表。21年以上35年以下で、提携する取扱金融機関の最低金利は年2.23%となった。これは05年5月以来の低水準。企業向け貸出金利(短期)も年1.2%前後にある。
 

2010/08/ 2メガバンク、住宅ローン金利引き下げ 期間10年で4%割れも

三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行は、住宅ローン金利を引き下げ、2010年8月1日から適用を開始した。固定金利型の期間10年で、前月比0.15%引き下げ、三菱東京UFJ、三井住友、りそなは年4.00%、みずほは年3.95%に設定した。

期間3年物は、みずほを除く3行が年3.20%、みずほは年3.25%。5年物は各行、年3.45%にそろった。
長期金利が低下していることに対応した。


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