破産申立に至った事情003/男性

申立人 ○○ ○○

平成元年に住宅を購入した経緯

当時、本人(○○ ○)の結婚の予定が全くなかった。
そして、○○府○○市に住まい、母の父親(祖父)が単独で近所に転居してきた。
母が面倒を見ていたが近所とはいえ、通うのが大変だった。
そこで、祖父を引き取り、同居するために○○市○町の家(本件任意売却物件)の購入した。
当時、本人(○○ ○)は就職をして1年未満だったため、父と共有で、ローンを組んだ。
祖父の面倒を見るため、家族みんなで協議し、月々の返済額の半額を
生活に余裕のあった弟(○○ ○○)と自分で折半することに決まった。
そして、私は、10年後ぐらいで急転、結婚をし、家を出た。
弟(○○ ○○)もその後、結婚し、家を出るが、ローンの半額負担は続けた。
しかし、2008年から弟(○○ ○○)の会社の経営状態が悪く、
半額負担が出来なくなっていた。
今回、破産申請するにあたり、住宅の任意売却を行うため、家に住まわれなくなり、
離婚して帰ってきた、別の弟(○○ ○○)が格安中古住宅を全額ローンで購入し、
母を引き取った。
私は、任意売却の直前まで、明け渡しの準備をしつつ、本件任意売却物件に住んでいました。

結婚後の転居の流れ

  1. ○○市○町→○○市○○町
    14年前、結婚による引越し
  2. ○○市○○町→○○○○○○○○
    家賃が高いため、安いところへの引越し検討(8万7千円 → 6万6千円)
    妻の勤務先が大阪市内のため、大阪市内で検討した。
    保証金、引越し代は○○町の保証金の50万円が帰ってくるのを使用。
    契約書締結後すぐ、双方うつ病のため、妻とはうまくいかず、
    妻は○○○○に入居せず。
  3. ○○○○○○○○→○○市○町
    ○○○○の家賃が払えなくなり、実家に戻る。 引越し代はなし。
  4. ○○市○町→○○○○○○○○○
    自宅の任意売却のため、転居。仕事をして少しでも収入があり、賃貸に引越し。

親族の援助等

今回の件で、家を失い、母親を連れて出た弟からはもちろん、
それ以外の家族からの援助は、できる余裕のある人はいません。
親戚・縁者に申し入れるにも、皆、定年退職し、年金生活の為無理でした。

借入状況及び当時の生活状況

1. 2008年8月頃 MyOneカードから20万円を借り入れ、住宅ローンの支払いに充てました。

弟の会社の経営状態が悪く、給与が減給されたため、今まで支援してもらっていた、両親・弟の住む家の住宅ローンを全額(18万円)負担するようになりました。(当該住宅について、当初実家の家族と同居していましたが、私が結婚することになり、家から出て行くことになりました。)この頃2度目のうつ病を7月に発症し、精神的につらい状態が続き落ち込んでいた為、その状態から逃れたいために支払いに充ててしまいました。正社員として働いているので、すぐに返せるだろうと軽い気持ちから借り入れました。

2. 2008年9月頃 ソニーファイナンスから51万円のローンを組みました。

うつ病がさらに悪化し、以前から少々まずくなっていた妻との仲がさらに悪くなりました。 そして妻も、うつ病を発症し、お互いに精神的に非常に厳しい状況となりました。 これにより、妻との別居に至りました。(転居先 ○○府○○市○○区○○ )

3. 2008年9月頃 MyOneカードから15万円を借り入れ、引越しに伴い足りなくなった生活費に充てました。

引っ越し代と新しい住居の生活品代が不足しまして、すぐ返せるだろうという軽い気持ちから借り入れました。やはり、正社員であるので収入の面では""大丈夫""とたかをくくっておりました。とにかく、早く生活を立て直そうと必死でした。

4. 2008年11月頃 MyOneカードから30万円を借り入れ、生活費に充てました。

仕事は続くものと思っておりましたが、以前より患っていたうつ病が原因で、100%の稼働率を希望する会社と作業効率に関する点で折り合いがつかず、2008年10月最終的に退職を判断するしかなくなりました。収入がなくなり、すがるような思いで生活費として、30万円MyOneカードで借り入れました。

5. 2009年2月頃 MyOneカードから50万円を借り入れ生活費と返済費用に充てました。

この頃になると、両親・弟の住む家のローン(9万円)、家賃(6万6千円)も滞り始め、カードローンの返済が払えなかったのと、返済額の4万円が払えなかったので、新たに借り入れ金から充てました。

また、数多くの中からやっとのことで累計20社の面接を受けるも、採用になりませんでした。

6. 2009年4月頃 MyOneカードから50万円を借り入れ生活費と返済費用に充てました。

この頃になると、両親・弟の住む家のローン(9万円)、家賃(6万6千円)も滞り始め、カードローンの返済が払えなかったのと、返済額の4万円が払えなかったので、新たに借り入れ金から充てました。

7. 2009年5月頃 ORIXクレジットから100万円を借り入れ生活費と返済費用に充てました。

この頃になると、MyOneカードの支払いも苦しくなり、返済のことばかり考えるようになり、借りたお金で返済するというようになりました。返済額の4万円が払えなかったので、新たに借り入れ金から充てました。

当時の収入、返済額、借り入れ総額
収 入  ⇒ 申立人:約0万円
返済額  ⇒ 申立人:約22万円
借入総額 ⇒ 申立人:約316万円

※既に記載されている債権者(マイワンカード、オリッ クスクレジット)以外の債権者との取引の状況とその後

アコム株式会社
三菱東京UFJの定期預金借入枠とキャッシング枠より、生活費に借入。
必要に迫られたていたが、返済できると思っていた。

株式会社ソニーファイナンスインターナショナル
妻との別居を気に、家電製品(TV等)を翌年の夏のボーナス払いで購入。
当初は翌年の夏のボーナスで返済できると思っていたが、会社でうつを理由に退職を進められ退職。

株式会社セディナ
大口で利率の安い楽天カード、オリックスカードの限度額により、借入が出来なくなり、仕方なく生活費用に借り入れた。 うつ病になってから、支払いに非常に気を悩まし、月々の返済ばかり考えていた。
正常な考えが出来たかどうか不明だが、必要に迫られたていて、返済はなんとかなると思っていた。

現在の生活状況及び心境

極力最小の生活を心がけ、贅沢はしないようにしています。電気代も節約のためエアコンは使用していません。
現在の仕事は体力勝負の仕事ですので、健康には気を使っています。
とはいうものの、やはり返すあてが不透明な状態での借入は無謀であったと後悔しております。

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