債務整理コラム

ドツボにはまるな! 借金問題を解決できない3つのタイプ 2

行動せずに動けなくなる人

「借金が返せない。返せないのだから債務整理をしなくてはいけない。頭ではわかっている。でもどうにも身体が動かない」

こういう人、実はとても多いものです。借金の解決に向けて、頭は働くけど身体が動かない。そういう人は想像力が豊かなのです。借金のことを考えると、その総額が頭にちらつき、あまりの額の大きさに、いったいどうやったら返せるのかと途方に暮れてしまう。周囲からばかにされるのではないかと情けなくなってしまう。そうやって思いがどんどんふくれあがり、ついには動くこともかなわずにまた一日が終わってしまう。

これは一種の想像力の病気。心の迷いともいえるでしょう。借金苦というのは大抵、心の迷いが根っこにあります。返済できないと気づいたときにさっさと債務整理をすれば、立ち直るのはとてもらく。少しの間、カードが使えないなどなんてこともありません。

これは一種の想像力の病気。心の迷いともいえるでしょう。借金苦というのは大抵、心の迷いが根っこにあります。返済できないと気づいたときにさっさと債務整理をすれば、立ち直るのはとてもらく。少しの間、カードが使えないなどなんてこともありません。

世の中には普通にサラリーマンをしていながら、必要が無いからカードを持っていない人もごまんと存在しています。もちろん、消費者金融の利用についても同じ。サラ金会社を一回も利用したことのない人など、世間には掃いて捨てるほど存在します。

この「ばかにされるかも」とか「サラ金が使えなかったらどうしよう」というようなネガティブな想像さえ取り払ってしまえば、すべての借金問題は即座に解決するといえます。実際、あっという間に借金を終わらせる人はそういうものです。何も考えずにパッパと行動して、借金問題を終わらせ、人生の次のステップへとかけ出しています。

そんなばかなと思う債務者の方もおられるかもしれません。でも、借金問題というものは、債務者ご自身が思っているほど複雑なものではありません。ごくごく単純な思い込みなどが仇になったり、人間関係への思いが胸の内でふくれあがったりしたから複雑に思えるだけなのです。

この問題の解決策は2つあります。どちらか1つでも十分効果はありますが、併用することでもっと効果的に借金問題の解決へと進んでゆくことができるでしょう。

一つ目の解決策。それは「見たまんま」だけを辿ってゆくこと。借金問題といいますが、極端な話でいえば借金は数字に過ぎません。ただ、借金が返せなくなるとこの後いくら働いても差し押さえをされてしまう。だから債務整理が必要だというだけの話なのです。

それなのに金額の大きさに押し潰されてしまったり、もしくは働いて返済することを考えてげんなりしたりするのは「見たまんま」からは外れています。

同様に「取立屋が脅してくるかもしれない」とか「借金の整理をしていることが周囲にばれたらばかにされるかも」とか「カードが作れなくなったら苦しい人生になるかも」というのは、見たまんまではありません。起こってすらいないどころか、単に自分の妄想に振り回されているに過ぎないのです。

「見たまんま」だけをたどる。それを行えば債務の総額がいくらであろうと別に怖いことなどないのです。

そしてもう1つの解決策。前の「見たまんま」を実行したとして心に迷いがなくなったとします。でも、借金への怖い思いがなくなるというのと、債務整理に向けて行動するのは別だという人もいるかもしれません。

では、もう1つの解決策とは何をするものか。

「今、できることだけやる」のです。

「そんなことをいわれても、借金で首が回らないのにできることなんてないよ」と思うかもしれません。

いいえ、あります。

まず、そもそもの出だしに戻ってみてください。このタイプの債務者の人は、自分の頭の中で借金に対する想像が膨れ上がったせいで、行動せずに動けなくなっているのです。

だったら、行動できない言い訳を挙げるのではなく、できそうな行動だけを絞ってみるのです。それも誰でもできるような簡単なところからです。

たとえば、お金持ちはトイレ掃除をする。そういう話を聞いたことはないでしょうか。そしてそれが、できそうですか? できそうもないですか?

借金がなくてお金が溜まっている人は、笑顔が上手だといいますね。できそうですか? できそうもないですか?

それも難しい。では、お金持ちが出てくる映画を見てみる。できそうですか? できそうもないですか?

こうやって考えてゆく中で、何でも良いので必ず自分ができそうなものが見つかるはずです。これはたとえば「毎日朝起きたらシャツを着替える」かもしれませんし「決まった時間に起きて朝日を浴びる」かもしれません。いずれにしても、借金持ちではなく、ちゃんとした生活をしている人を手本に、今までやっていなくて、そして必ずできそうなことをまず決めるのです。

これはとても簡単なことです。今までやっていなかったけど、朝早く起きてカーテンを開けるようにした。簡単ですね。そのかわり、必ず毎日実行するのです。借金の返済をするために。

これを繰り返してゆくと、必ずその行動に勢いがつきます。たとえば、これまでは昼間の11時くらいに起きてダラダラ過ごしていた人が、朝7時に起きて太陽の光をまず浴びるようにしたとします。一ヶ月もそれを繰り返していたところ、次のステップへと移りたくなるのです。空いた時間で何かできないかと考えだします。

ここから生活は変わってゆきます。今目の前にあるゴミを片付ける。テーブルだけは綺麗にしておく。これを繰り返すだけでもやがて少しずつ行動に勢いがついてゆきます。

これを繰り返してゆくと、ある日気づいたときには「債務整理をしてみよう」と思うはずです。

「今、できることだけやる」

これは不思議に思えるかもしれません。でも、本当に効果がある借金問題を終わらせるための行動の手順なのです。

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