債務整理コラム

人生を変える債務整理の方法 1

今回は「人生を変える債務整理の方法」がテーマです。借金は日々の生活に直結したもの。借金問題を解決することは、目先の生活を改善するだけに留まりません。

今までは同じ場所をくるくる回っていただけであっても、債務整理の本質を知ることは、成功する人生への道筋を指し示すコンパスを手に入れるのと同じことなのです。

ここで学んだ事柄を通じ、実践することで今どんなに苦しい状況であったとしても、必ずより良い将来を手に入れることができるはずです。

1 人間は自分の心を直視できない

人間関係であれ、仕事であれ、ある出来事で悩みが起こっている人には、共通する面が多々見受けられます。これは多重債務で苦しんでいる人も同じです。

最近、凄惨で心の痛む少年犯罪が増えてきました。警察に近しい人々によれば、これらの事件を犯した子どもやその親と会うとある傾向が浮かんでくるといいます。

たとえば万引き。万引きをした子どもを捕まえても、目の前で起こした事件であるにも関わらず、子どもは事実を認めようとしない。親を呼んでも親もそれを認めない。それどころか「子どもの人生を何だと思っている」などと逆ギレする始末だといいます。

悪いことをしても悪いという自覚がない。それは倫理観がどうという問題ではありません。万引きをするという行為はあくまでも現実問題ですが、万引きをした子どもも、そのような教育しかできない親も含めて、その行為そのものがその家庭や個々人の本質だからなのです。

人間は自分自身の本質、心というものを直視することを極端に嫌がります。誰が指摘したとしても、その現実を直視できず、反射的に否定する。それは自分自身の内にひそむ暗い部分から顔を背けてしまっているからなのです。

逆にいえば、自分には悪い面があるのだと気づくことができているのであれば、そもそも万引きだの、いじめだのいった犯罪は起こりません。昔の人はイジメをする子どもに向かって「お前が一番弱い」といったことがありますが、それはつまり、イジメをする子どもが、自分の心にひそむ暗い面に呑まれてしまい、直接対峙する勇気がないから「弱い」といわれてきたのです。

2 自分が「借金が好き」なのだと心得る

既往では「万引き」を題材にしましたが、心の暗い面でいえば、多重債務者にもある暗い面があります。それは「借金」というものへの耐性が極端に低いことです。

実際、常日頃から「自分は何があっても借金をしない」と宣言している人は多いものですが、そのような人が借金漬けに陥る確率はとても低いといえます。また万一、不如意な事態で借金を負ってもたちどころに処理してしまいます。借金が嫌いだからです。

逆に多重債務者の多くは借金にアップアップしながらも、実は借金そのものを求めている面があります。自転車操業に陥った際、さらに利率の低いサラ金会社を探し求める。

このような方々は「信用」という言葉を好みます。断言しますが、サラ金会社は当然のこと、誰も多重債務者に信用があるなどとは思っていません。多重債務者の人も薄々気づいているでしょう。中身がないのですから、信用などあるはずがないのです。

信用に関して考えてもしょうがないのです。ない袖は振れませんし、信用情報機関も含めて誰も期待はしていません。その信用のなさが現実の出来事として思い知らされるのがヤミ金被害なのです。

多重債務に陥った人は今「何でこんな目に」と思っているかもしれません。しかし「自分には借金が好きな面があるのだ」と気づくことができれば、対処する方法が浮かんできます。なぜなら、借金が好きという自分の暗い面に気づくことで、次に借金をしようとしたときに「あっ」と思い留まることができる大きなチャンスを手に入れられるからなのです。

3 前半のまとめ

いかがでしょうか。「厳しいことばかり言うなあ」とか「こんなことを言われるなんて嫌だなあ」と思う人もきっといることでしょう。それはつまり自分が顔を背けている面をズバズバ言われてしまったからなのです。

逆にここまで厳しい言葉をいわれて何とも思わない人は、そもそも借金とまったく無縁の人か、さもなければ、もう立ち直る見込みもないような人であるかのどちらかです。

「こんなことを言うなんて嫌だなあ」と思った人だけ、ぜひ後半もお読み下さい。後半はどうすれば成功への道のりが手に入るかについて解説します。

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