債務整理コラム

あなたの借金癖 実はみんなが知っている その2 〜サラ金は債務者の全てを知っている〜

借金が重なれば人は何とか逃げ道を模索します。これはもう一種の本能といっても良いでしょう。借りる時点ですらこれほどなりふり構わない状態になるのが人間の性(さが)なのですから、返済に行き詰まった段階ともなれば、それはもう何をか言わんやというものです。

借金の滞納をはじめ、返済のあてが見つからない場合、多重債務者が模索する逃げ道。それらは大抵が以下の3つです。

1)リボ払い
2)踏み倒し
3)ヤミ金

このそれぞれが果たしてどういう結末を迎えるかについては、当所の以前のコラムで、それぞれ詳細に記しています。簡単に述べれば(1)の「リボ払い」へと返済を切り替えた場合、その金利の高さに圧倒されて返済地獄に陥ります。要は任意整理で済むような借金が自己破産にまで陥ってしまうという可能性が非常に高くなります。

(2)の「踏み倒し」は多重債務者の中でも常に一定割合の人が行う行為です。しかしこれに味を占めると、最終的には破産もできなくなった上、債務者の中でもとりわけたちの悪い連中に骨の髄まで貪り尽くされるという結末になりやすいのです。

(3)の「ヤミ金」は、「闇金ウシジマくん」のようなまんがでポピュラーになった感がありますが、現実でのヤミ金問題は一般社会に生きる人の想像の範疇を遥かに超えています。命を失うか、社会の最底辺を突き抜けた地獄のような人生を送るかのような二択を迫られる結果になる可能性が非常に高いといえます。

また上記の3点以外にも、借金返済の手口としては、たとえば債務者の名義で携帯電話を作らされたり、詐欺の手口として戸籍の変更を迫られたりするなどというパターンもあります。これらはすべてが犯罪に関わるものであり、たかだか数万円・数十万円の借金で、刑務所に入れられたり、もしくは何十年にもわたる莫大な損害賠償を負わされたりするはめになりかねません。

テストが近づけば勉強から顔を背けてしまうように、人間の行動にはパターンがあります。とくにお金で縛られていればそれはなおさらです。ましてや、毎年数百万人もの多重債務者が生まれ、それが過去何十年間も繰り返されてきているのです。多重債務者としてはちょっと気の利いた逃げ道を思いついたとしても、それは債権者(サラ金)からすれば「借金持ちのいつもの逃げ口」でしかないのです。

多重債務者がどんな態度を取ろうと、サラ金側はそれに対応して根こそぎ債務者のお金を奪い尽くす方法を網羅しています。川で泳いでいる小魚が、エサが少なくなったので別の支流に入ったものの、それは漁師が事前に掘った水路であるようなものです。

繰り返しますが、多重債務で借金の返済に行き詰まった場合、その思いつく限りのあらゆる行動をサラ金は知り尽くしています。そしてどの道を通っても待っているのは破局です。
ここで手元に話を戻しましょう。テスト期間が近づいたにも関わらず、テストの勉強をしていない。そういうときはどうするべきでしょうか。

答えは「今ある残り時間を用いて一生懸命勉強をする。追試になったのであれば、その期間まで一生懸命勉強をする」です。当たり前のことですが、なかなか思いつかなかったはずです。王道とは当たり前でありつつも、誰もが顔をそむける面倒くさい事柄であるためです。

では、多重債務や多額の借金で返済ができなくなったのであればどうでしょう。答えは「返済できるように一生懸命働く。返済できないのであれば債務整理を行う」ことです。それ以外のどの道を選んでも必ず人生が破綻します。

なぜなら債務整理とは国家が保証している、国民の人生再建のためのセーフティネットであるためです。誤解されがちですが、債務整理はネガティブなものではありません。普通の人が何千万円もの借金を負ってしまえば、それを返すためには人生のかなりの部分を棒に振ることになります。それではあまりにも気の毒ということで、国は個人の人生を再生するプランを用意しているのです。債務整理とはそのようなポジティブで「良いもの」なのです。

ただし債務整理、中でも自己破産はとかく響きが悪く、ネガティブな印象を受けがちであることも事実です。しかし少し考えてみればわかりますが、借金が一千万円だろうと十億円だろうと、あらゆる債務を完全に帳消しにするというのは凄まじいことです。このため、自己破産を乱用すれば、社会に深甚な影響を与えかねません。

要は安易に自己破産を使わせないため、あえてネガティブな響きを残しているのではという可能性だって捨てきれないのです。このように債務整理は、借金を抱えた中では唯一、人生を立ち直らせることのできる法的措置なのです。踏み倒しだの、ヤミ金だのと安易な逃げ道に走らず、国家が用意したセーフティネットを堂々と使うことを心がけましょう。それにより、今債務でお困りの方は、必ず人生が再建できることを当所はお約束できます。

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