債務整理コラム

二回返済できなかった場合を基本にしよう

かつてサラ金会社のCMでは「ご利用は計画的に」というキャッチコピーが流れていました。ほとんどの人がその文句を聞いたことがあるのではないでしょうか。

確かに借金をするのに返済計画を立てるのは大事なことです。でも、世の中何もかもが計画通りにいくわけではありません。借金に関してはとくにそうです。不慮の事故や突発的な病気、予想外の冠婚葬祭、意外なところでの税金の督促など、にわかな出費はいくらでもあります。思わぬところでお金が入ることはほとんどありませんが、思わぬ出費が珍しくないのは誰もが頷くところでしょう。

受験勉強でも、スポーツの選抜でも、夏休みの宿題でも、どんなことでも計画を立てるというのは大事なことです。「よし、やるぞ!」と決めて毎日コツコツと努力を続けた結果、たとえば借金が完済できたとか、定期テストで満点を取ったというのであればそれは喜ばしいことです。しかし、先に述べたように不慮の出来事によって本来ならば完済できたであろう未来や、満点を取れたであろう定期テストが赤点に終わってしまったというパターンだってないわけではありません。

こうなってしまうと今まで一生懸命にがんばってきた人ほど「ああ、もうだめだ」となげやりになってしまいます。こうなると人は不思議なもので、その瞬間に再び立ち上がって少し頑張れば以前と変わらぬ成果を出せるにも関わらず、たった一度失敗しただけで、落ち込んだ気分を引きずってもっとダメになってしまうのです。

たった一度の小さな失敗が次にもう少し大きな失敗を呼ぶ。呼べば呼ぶほど気分は落ち込み、やがては顔を背け、ついにはそのことについて考えることすら嫌になってしまう。これは何かに酷似していると思いませんでしょうか? そう、債務の返済です。

多重債務の人の中には、もはや「借金の返済なんてどうでもいい。知ったことではない」という気持ちになっている人が少なくありません。こういう人が債務整理の相談をする場合、これは踏み倒しと開き直りを繰り返し、それでもらちがあかなくなってせっぱ詰まって債務整理の問い合わせをするという傾向が強いのです。

しかし、このような人であっても、生まれて初めてサラ金からお金を借りたときは「次の返済日はいつだろう」と真剣に悩んでいたはず。これがいつの間にか「返済なんて知らない。考えたくもない。お金がないからしょうがない」にすり替わってしまったのでしょうか。それは上述のように一度の小さな失敗によって大きく気分が落ち込み、次なる失敗を招き寄せてしまったときにほかなりません。

これはとてももったいないことです。他人の目からみれば「一度返済できなくてもあのとき、頑張ってその分のお金も貯めて、当所の返済計画に戻ればよかったものを」と誰もが思うところでしょう。

先の繰り返しになりますが、人生は必ずしも思い通りにはいきません。お金についてはなおさらです。だからこそ一回・二回の債務の滞納は仕方がないものとも言えます。債務の滞納は誰の身にも起こるもの。そのときに気分を一新してもう一度頑張れるかどうかが運命の分かれ道となるのです。

一度失敗した後、もう一度立ち上がり、遅れを取った分、さらに力を増して頑張る。確かにこれはちょっとしんどいことです。マラソンで考えれば、そのしんどさはよくわかるはず。しかし何もせずに脱落をすれば、当然その結果は人生に跳ね返ってきます。

「失敗した!」と思ったら、今まで以上に気力を出して立ち上がり、もっと頑張る。それが楽なことだとはけして思いません。しかし、借金の返済で一度失敗したのであれば、来月は出費を切り詰めたり、数日ほどアルバイトを増やしたりなど、頑張れる手段は必ずあるはずです。

もちろん、返済がとても苦しい状況にまで陥ってしまったり、また返済できない状況になったりするのであれば、これは債務整理を行った方がずっと楽に問題が解決します。どのような形であっても専門家の意見を訊けば、自分の債務と収入のバランスから何をすべきかわかるものです。

二回までは転べる。でもそれでもダメだったときには、当所の無料相談を行うことを強くお勧めいたします。

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