債務整理コラム

借金問題について学びたいときには、情報の発信元に気をつける 2

バイアスという言葉をご存知でしょうか。直訳すれば「かたより」ですが、こと借金問題に関していえば「人は物事を自分に都合よく考える」ということです。

たとえば、学歴社会の弊害はよく話題になります。確かに学歴が高くてもダメな人は多いものです。では、アフリカの奥地で小学校もろくに通っていない人と、東大を出た後、アメリカのハーバード大学を主席で卒業した人、どっちが社会的な影響力があるでしょうか。当然、後者です。

学歴がない人は「学歴なんて」といいます。同じようにお金がない人は「金なんて」といいます。でも、そういう人ほど目の前に千円落ちていたら、即座に手を伸ばしてポケットにしまいこんでしまうのではないでしょうか。このように「人はバイアスによって、物事を自分に都合よく考えがち」なのです。

では、これを借金問題にあてはめるとどうなるでしょう。先に述べたように借金問題はケバケバしくて目立つ話題にしやすいものです。当然それにともない、コンビニや書店・テレビ番組からインターネットに至るまで、人に読んでもらうために脚色された「借金踏み倒し体験談」などがそこかしこにごろごろしています。

ネット内でのこういう体験談で、堂々と名前を出している人を見たことがあるでしょうか。よくてハンドルネーム。普通ならば名無しの権兵衛さん。そういう人ばかりではないでしょうか。そんな彼らがどこに住んでいて何をしてきた人かわかるでしょうか。そして何よりもこういう人を信用できるでしょうか。

こういう人たちのほとんどは、人に読んでもらいたいということで創作や脚色に彩られた話題を提供しています。まんがや雑誌・ドラマは最初に「この作品はフィクションです」と書かれていますが、こういうネット内の話題も同じこと。創作をうのみにして自分の人生に活かそうとすれば、失敗するのは当たり前。それも遅刻したとか、寝坊したとか、そういうレベルの失敗ではなく、食べるものがない、住む場所がなくなる、家族が離散するといった生涯にわたるレベルの大失敗になりかねないのです。

しかしこれらはまだまし。ネット内にはもっとひどいものがあります。たとえば「踏み倒しクン」といったような名前で、借金の踏み倒しだけを延々と綴った創作話を書いたブログやウェブサイトなども存在します。

このようなウェブサイトでは必ず最後に消費者金融の紹介などをしています。なぜなら、このようなサイトの目的は、読者にサイトの紹介する消費者金融の顧客になってもらうことで紹介料を得ることにあるためです。当然、そのためならどんな脚色でも、どんなドギツイ内容でも書き連ねます。

しかしそんな信用ならない内容であっても、借金でせっぱつまっていると「人は物事を自分に都合よく物事を考える」ようになります。その結果、人生を踏み外して大変な損失を被ってしまうのです。

よく考えてみてください。シン・イストワール法律事務所であれば、シン・イストワール法律事務所が文責になります。しかし、誰が書いたのかもろくにわからないウェブサイトで、借金の踏み倒し体験などを信用したらどうなるでしょうか。良くて借金がますます増えるだけ。悪ければ会社を解雇されたり、任意整理で済むものが自己破産になったりするかもしれません。最悪であれば、ヤミ金のような犯罪者から身柄をさらわれて行方不明になる可能性も否めないのです。

しかし、仮にそんな状態に陥っても、誰も責任は取ってくれません。雑誌の「ヤミ金体験談」の投書をした人を恨んでも、インターネットの「踏み倒しクン」を恨んでも、そんな人は実際には存在しないからです。

借金問題について学びたいときには、情報の発信元に気をつけることはとても大切。うさんくさいウェブサイトなどにはくれぐれも関わらないように気をつけましょう。

ページの一番上へ