債務整理コラム

多重債務のなれの果て 2

色々理由があって債務整理にも頼りたくない

大きな借金を負ってしまったものの、家族を養わなければいけないという人も世の中にはたくさんいます。債務整理は本来そのような事情のとき、最大限の効力を発揮する法律なのですが、何らかの理由で債務整理もできない、しかし抱えている借金の額は到底返済できるものでもない。そういう事態に陥っている人も常に存在しているようなのです。

このような人たちが採る唯一の手段。それは「夜逃げ」です。エンターテインメント映画で「夜逃げ屋本舗」というものがありましたが、実際のそれはもっと憂鬱で暗いもののようです。

借金返済のために飯場で働く人たちと、夜逃げをする人たち。彼らの生活圏は重なっている部分もあります。ただ、双方は少し毛色が違うところがあります。

関東・関西のそれぞれに有名な寄せ場、いわゆる日雇い労働者の街は存在しています。これらの地域は人口も多く、活気もあります。ただし、逆にいえば人口が多い以上、ヤミ金などの違法業者に見つかる確率も高く、それを恐れて近寄らない人たちも存在しているようです。

今回お話をするのは、それらのような「寄せ場」とは少し色合いが異なります。これは一般の人ではまず知りませんが、関東近辺のある温泉地帯は夜逃げをした人たちが多くいるそうです。これらはインターネットですらまず知られておらず、なぜそうなのかということもおそらく誰もわからないでしょう。

温泉の中でもそこはあまり若い人が好むような場所ではありません。どちらかといえばひっそりとした雰囲気の場所です。ただ、借金を重ねて夜逃げをした人いわく、その地域そのものが人の過去を詮索しない雰囲気があり、働きたいといえば、その地域の誰かが下働きとして雇ってはくれるそうなのです。ある意味、夜逃げをした人たちが築いた一種のコミュニティともいえるでしょう。

ここでは殴る蹴る怒鳴りつけるような、いわゆる「タコ部屋労働」の雰囲気はあまりありません。ただし、働いても働いてもそのお金のほとんどは雇った人が吸い上げてしまうそうなのです。でも寝る場所と食事にだけはありつける。だから一度夜逃げをしてしまうと、いつまでもその場にとどまってしまいがちなのだそうです。

借金を重ねた挙句、夜逃げをしたという人にその温泉で遭ったことがありますが、すぐ近くにある別の有名な温泉場まで移ることができるのであれば、それは人生再建のための大変な努力をした功績のようなのです。

それはそうでしょう。働いても働いてもろくにお金にならない。でも、食事も寝る場所も確保はできる。ほんの少しお駄賃が入れば、当然、日頃のストレスを晴らそうとタバコやお酒に消えてしまいます。

高度経済成長期にはサラリーマンの温泉旅行が一大ブームでした。しかし今はそういう場所はひっそりと静まり返っています。そのような裏側で人知れず、借金で苦悩している人たちも存在しているのです。

日本の社会にもまだまだ暗部は存在します。一般の人にとってはごくごく普通の場所であったとしても、その裏側でひっそりと生きている人々も存在するのです。

「夜逃げ」というものは、破産できないような昔だったらそれはいたしかたなかったかもしれません。しかし今の時代、債務整理をするのはごく当たり前のことです。また複雑な借金の状況であっても、当所のような専門家であれば、まずほとんどの債務は対処できます。

たとえば破産をしたけれども、その後の収入に困ってしまった。そこで仕方なくヤミ金から借入をしたところ、いつまでも完済できない。だから夜逃げをするしかなくなってしまった。中にはそういう人もいるかもしれません。

しかし当所ではヤミ金のような悪質な犯罪者に精神的に追い詰められ、恐怖のあまりに債務整理をすることができない人でも、一本でもお電話をいただければ、まずその問題を解決いたします。それらのような複雑な借金問題に取り組み続けてきたからこそ、借金解決の専門事務所として、二十年以上にわたる大きな実績を得ているのです。

夜逃げをするよりも、まず相談。借金で苦しんでいるのであれば、無料相談だけでも結構ですので、まず相談だけでもしてみてください。必ず人生が好転するはずです。

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